狼が犬の祖先であるこは、近年の研究結果より、当たり前であることとして広く認識されつつあります。しかし、犬の食事については色々な考えも持っている方が大勢おり、なにが正解なのか分かりづらくなっている事実があります。 日本犬は、他の犬種と比べてもより狼に近い犬種であり、古来からの姿形を変えずに守られてきました。そのため、食事も狼と同じ様に主に肉中心の食事であると考えられておりましたが、こすず荘では、日本犬にとって白米が必須であり、肉食を続けてしまうと体に大きな負担をかけてしまう、と考えております。 犬、特に日本犬に関しては、肉メインの食事をしていれば健康、は間違いです。まして、特定の部位だけの肉を食べ続けることや、ジャーキー等の高カロリー・高脂質な趣向品を食べ続けることで、胆のうに負担を掛け、胆汁が多量に出続け、肝機能の低下(肝機能数値の異常高値)、泥胆症等を引き起こしてしまいます。 |
狼等の野生動物は、仕留めた獲物の内臓をとても好み、始めに食べます。理由は、草食動物の胃や腸に含まれる内容物を消化液ごと食べることで、本来犬が消化吸収し難い食物をスムーズに吸収することができ、肉だけでは補うことができない栄養素の獲得や、有益な細菌やバクテリア郡を体に取り込むことができます。時には、糞や吐しゃ物、腐った食べ物を特に好み、時には土も食べてしまいます。それは、内臓を食べることと同様、体に必要な細菌類を取り込むためだと、私達は考えています。 人間にとっても、昨今の研究により、腸内環境を整えることが万病を予防し、精神を安定させることが明らかになってきております。 |
私達は、犬も同様の働きがあると考えております。 愛犬ちゃんが、野草をむしって食べていることや、よ~く熟して食べられそうにもないような果物や野菜に強い興味を示してみたりする姿を見たことがありませんか? 草を食むことは、解毒のために吐き出したいからだと、一般的に言われる事が多いですが、犬達の様子をいつも観察している中で、私達はそれは違うのではないかと考えています。草や土、熟しきって落ちた木の実・果物を食べたいのは、季節の変わり目、ホルモンや体調の変化などで腸内細菌のバランスが崩れた時、それを補うために、体にとって必要な細菌類・バクテリアを採りこもうとしている、本能的な行動だと考えます。 仔犬ちゃんの時期の食糞、秋から冬にかけて突然始まる食糞、1歳を過ぎても治まらないしつこい食糞にお困りではありませんか? 人以外の哺乳動物は、ウンチから大切な菌等を補給していて、オオカミにとっても、ウンチは細菌類を取り込むため、また冬場の貴重な栄養源ともなっていて、犬(日本犬)の場合でも、お腹のバランスが崩れた時、内臓への負担が大きい時、寒い時期(特に1歳前)に本能的に突如食フンすることが多いです。 また、ご家族さまへの甘えや依存からくる、気持ちのちょっとした変化(いつもよりお留守番が長かった、ご家族さまの起きてくる時間が違った、お散歩がなかったとか、ご飯の時間が違った等々)でも食糞が起こりますが、この場合は、犬中心の生活から人中心の生活とし、しっかりと我慢を覚えさせる必要があります。甘やかしや、犬のお世話を全て時間通り行う、雨でも風でもお散歩にいく、犬の要求で動く等を続けていくと、逆に愛犬ちゃんのストレスが上がり、食糞も治りません。 |
犬、特に日本犬に関しては、古来から、ねずみ、とり、うさぎ等をまるまま捕食してきました。つまり、胃や腸を内容物ごと食べていたのです。内容物のほとんどが、半消化された穀物や野菜、果物、草、木のみ、木の皮です。突き詰めると、自分で安心、安全な環境や飼料を使い育てたウズラ等をまるまま食べさせてあげるのが一番良いのですが、その様にはできませんし、かと言って、犬を野やに放つこともできません。野生のきつね、たぬきと同様の生活をしない限り、理想の食事をすることはできません。 そこで、少しでも理想の食事に近づけるため、グリーントライプがとても有効となります。 グリーントライプは草食動物の第4の胃のことを言います。この場所は、半消化・発酵中の草や木の実、木の皮等と、腸内細菌やバクテリアがたっぷりと入っています。 生の状態ですと、衝撃が走る程の臭いで、保存や食べさせ続けてあげることがとても難しいので、栄養素や細菌、バクテリア等を極力壊さずに、臭いを抑えたフリーズドライした製品が扱い易く、とってもお勧めです☆ こすず荘では長期に渡り、若犬からから老犬まで、食べさせてきました。結果、体調がとても良く、出産後の回復にもとても効果がありましたので、最近では、仔犬ちゃんにも食べさせて育てており、高い効果を実感しております。 毎日の健康管理のために、安心して食べさせてみて下さいね♪ |